傑作新聞

第2回 [北京事情]オープンな気質

いい意味でも、悪い意味でも、基本的に中国では人と人との距離が近いように思う。

例えば、密着度150%のエレベーターでもみんな平気な顔をしてお喋りをしている。すれ違うと知らない人でも笑顔で会釈してくれるし、喋りながら手をつながれるからすぐに仲良くなれたりもする。「オープン」な性格を持つ人が多いのは確かだろう。

北京に来て、最も切にそれを感じた瞬間。それは、トイレのドアを「オープン」し、ご対面してしまった瞬間だ。

「中国のトイレってドア無いらしいよ」そんな噂は聞いたことがある。だけど、ここは会社。ある一つの毎日変わらない空間。鍵のかかっていない使用中のトイレのドアを開けてしまったその瞬間の気まずさったら言葉にできない。

さっきまで真面目な話をしていた人と目が合う・・・。「あ・・・ニ、ニーハオ(こんにちは)!」ニーハオじゃないだろう、普通。こういうときって中国語でなんて言うんだろう・・・。ごめんなさい?だって、私は悪くない。いつもはすぐに同僚に聞く私も、今回ばかりは未だ聞けていない。

何でこんなことになるんだろう。彼女がうっかり屋さんだったのか?いや、既に3人と対面済みだ。考えても出てこないし、聞くこともできないこの謎に、逆にこれくらい「オープン」に生きないとな!と自らを説得させている自分がいる。

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