傑作新聞

第2回 利用しやすくなった個人向けコンシェルジュ

海外アウトソーシングの最前線の事例を紹介していく「これもアウトソーシング!?」。今回は、2007年にアメリカで生まれた「デジタルコンシェルジュ」という新しいビジネスモデルについてです。デジタルコンシェルジェとは、その個人でなければできない仕事(例えば意思決定が必要な作業、会議、面談等)以外の、個人の生活に関わる様々な雑務を請け負う“デジタル秘書”のようなものです。今回はNYに本社を構えるAskSunday社の事例をもとにその仕組みをご紹介します。

デジタルコンシェルジュの顧客は、例えば多くの仕事を抱えていて、自分でスケジュール管理をすることが困難なビジネスパーソン、様々な日常の手続き・調査が面倒だと感じている個人、自分の時間を有意義に使いたいと考えている個人などです。

AskSunday社の仕組みは、まず上記の様な顧客がAskSunday社のホームページからインターネット上でメンバー登録をして会員になります。その際、個人の詳細な情報(家族が通っている会社・学校、通院している病院情報、仕事で使うメールのアカウント情報等)も併せて登録します。

会員になると、パーソナルアシスタントと呼ばれる人びとに、様々な仕事や日常の手助け等をメールや電話で依頼することが出来ます。そしてその電話やメールは、インドやフィリピンにあるAskSunday社の現地スタッフによって処理・対応されます。

依頼できる仕事は多岐にわたっており、航空券や切符などのチケットの手配や、レストラン・病院・美容院などの予約・キャンセルの手配、また個人のスケジュールの管理(予め伝えられた予定と、その予定をリマインドする指定日・時間にパーソナルアシスタントから顧客へ連絡をする)やメールの管理(顧客のメールアカウントに届いたメールの確認をして、必要なデータを検索・抽出して提供する)などを行っています。また、プレゼント等の簡単な買い物やモーニングコールなどにも対応しています。

パーソナルアシスタントによる処理や対応は、通常の問い合わせでは、問い合わせがあってから約20〜30分後にその依頼に取り掛かります。しかし、緊急の問い合わせに関しては、すぐに取り掛かり必ず90分以内に対応が完了することを約束しています。

Asksunday社は、人件費や設備費などのコストが低い東南アジアにアウトソーシングすることで、従来は富裕層向けだった「コンシェルジェ」を、より多くの中間層へとシフトさせたのです。

その証拠に、料金は一番安くて1ヵ月17ドルからサービスを受けることが出来ます。料金形態は日本の携帯電話の料金プランに近く、ライト・シルバー・ゴールドに区分されています。

料金表
  • ライトプラン:17米ドル(依頼は10個まで可能)【有効期間30日】
  • シルバープランA:37米ドル(依頼は15個まで可能)【有効期間30日】
  • シルバープランB:97米ドル(依頼は45個まで可能)【有効期間90日】
  • ゴールドプランA:57米ドル(依頼は30個まで可能)【有効期間30日】
  • ゴールドプランB:147米ドル(依頼は90個まで可能)【有効期間90日】

※どのプランも追加依頼は一つにつき3米ドルで可能。海外への発信を伴う仕事を依頼する場合はゴールドプランでなければ出来ません。一番人気のプランはシルバープランA!

本来、アメリカでコンシェルジェを雇おうとすると月約1000ドル、時間でも1時間に25〜50ドルはかかるのが常識だったなかで、デジタルという形で比較的安価でそれに近いサービスを提供出来たことへの反響は大きく、今ではAskSundayの顧客は数千人にも上っているとのことです。

参照

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