傑作新聞

第15回 [タイ事情]びしょ濡れ正月

今回は、4月中旬にあるタイの旧正月「ソンクラーン」についてご紹介します。毎年4月13日~15日は政府が決めた祝日で、前後の土日につなげて多くのタイ人が大型連休を取る、実質的なタイの正月です。地方からバンコクへ出ている人が一斉に帰省するため、鉄道や長距離バスは予約で満席。この期間の地方への移動は、あらかじめ車をチャーターするなど注意が必要です。

ソンクラーンは、もともとインドの古代宗教ヴェーダが由来とされています。宗教的な行事としては、家族でお寺へ行って仏像や仏塔を清めたり、タンブン(僧侶に喜捨をして徳を積むこと)をしたり、家長を敬って手にそっと水を注ぐといった美しい光景が見られたりもしますが、街中はと言うと・・・ソンクラーンは別名“水かけ祭り”とも呼ばれ、至る所で大水かけ大会が繰り広げられます。もともとは仏像を水で清め、年長者や僧侶へ尊敬の意味を込めて水を掛けるという趣のある行事だったが、近年特に若年層を中心に単なる水掛け祭りに発展している。

水鉄砲などはまだかわいいもので、ホースやバケツで誰彼かまわず水をかけたり、トラックで走りながら通行人や対向車に水を浴びせたりする輩も出現。バスだろうがオートバイだろうが列車だろうが、目の前を通るものには情け容赦なく水をかけまくります。バンコクのパッポン通りやカオサン通りなどの繁華街では、町全体で子供から大人まで水かけに興じ、完全に無礼講状態。ベビーパウダーを溶いた水も使うので、人も道路も真っ白になります。

ソンクラーン期間中に外出すると、服も持ち物もびしょ濡れになりますが、怒るのは無粋と言うもの。覚悟を決めて、お財布やカメラはビニール袋に入れて、一緒に新年を祝いましょう。暑いので濡れてもすぐに乾きます。マイペンライ。

■文責:人事部海外採用G/佐藤(大)

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