今月の「これもアウトソーシング!?」では最近もはや目新しくなくなってきた欧米から東アジアへのアウトソーシングから一旦離れ、米国国内のBPOに注目してみたいと思います。今回は[oDesk」というサイトを運営しているアメリカ・カリフォルニアの会社をご紹介します。このサイトでは、【ビジネスにおける人材のマッチングサービス】を提供しています。つまり、「受託者」と「委託者」のネット上での「出会いの場所」です。
まず、このサイト上にはウェブ・プログラマーやエンジニア、デザイナー、通訳など、様々な専門技術者の各々のプロフィールが、自身の過去の業績や時間報酬と併せて掲載されています。言わばこのページが彼ら受託者にとっての履歴書のようなものなので、oDeskが独自に数多く行っている職種毎のスキルテストの結果や、過去のプロジェクトでの作品(資料)を公開し、自分がいかに使う価値のある人材であるかをアピールする場所となります。
一方委託者は「仕事」を登録し、集まった応募者の中から適切な人材を選んだり、直接サイト内で検索をし、発見した人材に仕事の交渉をしたりすることができます。その後双方で承認をし、その「仕事」のチームが編成されると、いよいよここからがoDeskの本領発揮となります。
委託者は、「一時間に6回のスクリーンショット(PC画面上に表示されている画像を保存すること)」や、受託者の「日報」などで、詳細な進捗状況を把握し、必要に応じて指示を与えることができます。受託者への報酬の支払いは時間毎かプロジェクト毎に行われ、その際の税金の計算は全てoDesk上で管理されているため、委託者は煩わしい計算をする必要はありません。
このサービスは、会員登録を含む、前出の「仕事」や「プロフィール」の登録は、委託者・受託者共に全て無料で提供されており、oDeskは委託者が受託者に支払う金額の10%をコミッションとして受け取る仕組みになっています。このビジネスモデルの最も興味深い点は、アメリカで始まったビジネスにも関わらず、インターネットという時間も場所も制限されない特異な性質であるため、受託者はアメリカのみならず、中国・シンガポール・ロシアなど多岐に渡っているところにあります。また、委託者はイギリス・カナダ・オーストラリアなどの英語圏に限らず、なんとサウジアラビアやアラブ共和国などの登録もあるのです。さらに面白いことに、oDesk上の仕事が一番回ってくるのは、なんとインドの雇用登録者なのです(ちなみにアメリカの受託者は3位!)。結局、欧米と東アジアはビジネスにおいて今や切っても切り離せない関係であると言えそうです。
■文責:09年新卒/菊池